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PDPテレビに続き、将来的にワークステーション向け等の高精細モニタ市場の開拓を目指すPDPメーカーもある。 PDPは消費電力が大きいため、競合する低消費電力のLCDに比べ、現状では不利である。

現在、テレビとして商品化されているPDPは解像度力爆GA(480×640ドット)だが、ハイビジョンテレビやワークステーション向けモニタを目指すと、より高い解像度が必要となる。 高精細化に対応するため、膜のパターニングの方法は、印刷からフォトリングラフィ技術に移行しつつある。
ただし、後者は装置が高価なので、いかにコストを低く抑えつつ高精細化に対応するかが課題となる。 長寿命化のために、AC型PDPでは3電極放電を採用したり、保護層としてMgO(酸化マグネシウム)を形成する等、構造上の工夫がなされている。
3電極放電では、放電するときの電子が蛍光体にぶつかりにくいため、電子衝撃に弱い蛍光体の寿命が長くなる。 DC型PDPでは抵抗を形成することで、長寿命化を図っている。
ちなみに、現在、PDPの寿命は1万時間弱で、CRTテレビの寿命1万時間と同程度まで引上げられている。 PDPは、放電を利用しているため、大きな電流が流れ、磁界が発生するという原理を変えることはできない。
しかし、何も対策を施さないと、PDPから出る電磁波は規定値よりも数十デシベル(電力レベルの比[入力電力/出力電力]の対数の10倍)程度オーバーしてしまう。 このため、専用の電磁波シールドフィルムを貼付けているが、今後は、いかにPDPの画質を損わないフィルタを低コストで開発するかが課題となろう。
電磁波カットフィルタの価格は、1枚当たり約5万円といわれる。 現在、住友化学工業、帝人、三井東圧化学等、大手化学メーカーカq)ETフィルムにITO膜をスパッタリングにより付けていたもの等を供給している。
なお、化学メーカーと共同で、電磁波と近赤外線を同時にカットするフィルタを開発しているPDPメーカーもある。 近赤外線対策PDPからは近赤外線が漏れており、リモコンが誤動作するというケースがある。
これを防止するため、近赤外線カットフィルタ採用の動きがあり、カネボウや呉羽化学工業等大手化学メーカーが同市場への参入を図っている。 ここでは、呉羽化学工業が開発する近赤外線カットフィルタについてみてみよう。
このフィルタは、プラスチックに銅(CU)を混ぜたものを材料としており、700〜1,200ナノメートルの波長の光を吸収する効果がある。 もともと眼鏡レンズ向けに開発されたものであるが、93年には、CCDカメラ用近赤外線カットフィルタとしても応用されている。

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